【CULTIVATE#7】
untitled/image

写真家13名によるグループ展を行います。
イメージがコンセプトや言葉といった枠を超え、観る人の前に突き出てゆく。写真の、ある種の強度に触れる試みです。

五十嵐一晴
鵜飼悠
磯部昭子
菊池良助
題府基之
永井祐介
中島大輔
中村綾緒
中山正羅
野口亮平
Patrick Tsai
浮舌大輔
細倉真弓

《展覧会によせて》
(元STUDIO VOICE フォトエディター 小濱亮介)
全く新しい写真というわけではない。ここに集まった作品全てを好きだと言うつもりもない。ただ、彼らの写真を見て思うのは、それぞれの視点、それぞれの世界の捉え方に、うんざりさせられるほどの個性と主張があるということだ。テレビも雑誌もみんな右へ倣えのこの時代に、己の存在、己の見え方を見せつけたいと願う。そのために一日の殆どを写真に費やす奴らが、まだまだたくさんいる。批判や悪評のリスクのない自己発信に慣れた人間は、こんなアクの強い表現にフラストレーションを感じるかもしれない。でも、それでいい。それが正しいのだ。そのフラストレーションこそが、次に自分が発信するものの強度に変わっていくのだから。少なくとも彼らは、そんなやり方で今回の場をつくり上げている。そのことに心強さを感じるのは、きっと僕だけではないはずだ。

【開催期間】
2010年11月20日(土)～12月5日(日)
土・日・祝日のみOPEN
14:00～19:00
※平日ご覧になりたい方は、事前にメールにてご連絡ください。

【オープニングパーティー】
2010年11月20日(土)
17:00～20:00
※近隣は住宅街である為、外での大勢での談笑・喫煙などは
ご遠慮ください。

今回の展示メンバーによる写真集が「bccksbunko(ブックス文庫)」より発売されます。11月20日のオープニングよりCULTIVATEのみで先行発売となります。
■タイトル：『untitled/image』(天然文庫)
■サイズ：178×127
■ページ数：32P
■単価：¥1,660
『天然文庫』
Web上に作られた本を実際の紙の本に出版できるサービス「bccksbunko」のシステムを使った最初の試み。文筆家、編集者、写真家、ペインター、アーティスト、デザイナー、建築家、ミュージシャンなど、様々な分野の100人の著者による100冊の文庫本を不定期で約8冊ずつ発行していく。今回の『untitled/image』は、天然文庫第四弾として、新フォーマットであるポストカードブック写真集として発刊される。
http://bunko.bccks.jp

【作家プロフィール】

五十嵐一晴 / Kazuharu Igarashi
武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。2008年塩竈フォトフェスティバルPGI賞受賞。2009年「Making, Marking, Mapping Vol.2」＠Photo Gallary International 参加。2010年TOKYO PORTFOLIO REVIEW展＠横浜フォトフェスティバル参加。
好きな道路は横浜横須賀道路。
http://www.kazuharuigarashi.com

磯部昭子 / Akiko Isobe
武蔵野美術大学造形学部映像学科卒業。第18回ひとつぼ展入選～第1回 Einstein Photo Competition(後藤繁雄審査員賞)まで受賞歴多数。
http://www.isobeakiko.com

鵜飼悠 / Yu Ukai
1986年生まれ。写真家。2009年写真集『地来矢』(高橋恭司との共著)。

菊池良助 / Ryosuke Kikuchi
26回ひとつぼ展入選後、後藤繁雄がキューレートするEXPOSED展、STUDIO VOICEの若手写真家特集への参加、他多くのグループ展に参加する傍ら、高橋恭司主催の同人誌「暗光」や、柏のオルタナティブギャラリー「island」の作る雑誌への参加など、多岐に活動。
http://d.hatena.ne.jp/rufuto2007/

題府基之 / Motoyuki Daifu
1985年生まれ。2007年東京ビジュアルアーツ専門学校卒業と同時に第29回ひとつぼ展入選。2009年TOKYO ART BOOK FAIR主催ZINE’S MATEキュレーションによるZineboxにホンマタカシ等と共に参加。Zine『Family』を出版。主な個展/2008年『Family』(Nikonsalon juna21) 2009年『家族は恥骨だから綺麗なパンティーで隠すの』(Tokyo Vacant)2010年『Lovesody』(WEB GALLERY FFLLAATT)
http://www.motoyukidaifu.com

永井祐介 / Yusuke Nagai
2004年ロンドン留学時代にファインアートを専攻。帰国後の2009年「第一回littlemoreBCCKS写真集公募展」大賞受賞。『varnish and mortar』を出版。同年、フリースペース「VACANT」を立ち上げる。

中島大輔 / Daisuke Nakashima
1983年大阪府生まれ。2007年キヤノン写真新世紀準グランプリ受賞。2008年写真集 『each other』(青幻舍)刊行。
http://www.daisukenakashima.com

中村綾緒 / Ayao Nakamura
1997年 ─ 写真を始める。
2001-2004年 ─ 自主運営ギャラリー「photographers’ gallery」に参加、作品発表を行う
2004年 ─ webで作品を随時発表
2006-2009年 ─ 神保町に自身のアトリエ兼ギャラリー「1号室｜2号室」を立ち上げ、運営と作品発表を行う
2009年 ─ 私家版作品集『night I,II,III』を3冊同時発売
2010年 ─ 私家版作品集『Water 2010』発売
現在は場所を特定せず様々な形で制作と発表を続けている。個展、グループ展多数。
http://www.nakamuraayao.com

中山正羅 / Masara Nakayama
東京都在住。第30回写真『ひとつぼ展』入選。国内外のグループ展に参加。2009年、写真集『FANCY PEOPLE PHOTO BOOK』(artbeat publishers)を出版。
http://BABYMSR.com

野口亮平 / Ryohei Noguchi
1980年東京都生まれ。スピリチュアルアンダーグラウンドシーンに繋がり深く、ELEKTRO HUMAGELのジャケットの撮影も担当。自費出版レーベル「Palvati.Books」より不定期にZineを制作、販売。2010年9月25日、 PHOTO&MIXCD『ASS』、10月10日写真集『Vi Veri Vinversum Vivus Vici』を「MOONPALACE BOOKS」よりリリース。
http://d.hatena.ne.jp/Ryoskywalker/

パトリック・ツァイ / Patrick Tsai
写真家。『Vice Magazine』や『Foam Magazine』など多くの雑誌媒体で取り上げられ、コマーシャルでは、コンバースのキャンペーン写真を手がける。写真家、Madi Juとの共作「My Little Dead Dick」シリーズをウェブ上で公開し話題を呼んだ。2010年9月、CULTIVATEにて個展「Hot Water」を開催。
http://www.hellopatpat.com

浮舌大輔 / Daisuke Fujita (Ukishita)
1981年静岡生まれ。グラフィックデザイナー兼作曲家。レーベル「20TN!」(ニジュッテン)主宰。2010 年3月、20TN!と手裏釼プロデュースによるultimate space / cafe / office 『FORESTLIMIT』を渋谷区幡ヶ谷にオープン。また、リアルタイムにヴァイナル音源をリリースするハードコア集団「Zombie Action Limited」所属。村碣その他グラフィック、エディトリアルデザインなど担当。2010年9月bccks(天然文庫)第三弾より『パーツウープリー』発売。
20TN!　http://kimimo.web.fc2.com
FORESTLIMIT　http://forestlimit.com

細倉真弓 / Mayumi Hosokura
京都生まれ。立命館大学文学部、及び日本大学芸術学部写真学科卒業後、第23回と第25回写真ひとつぼ展に入選。主なグループ展として、2007年「SECRET PHANTOM」(magic room?／東京)、2009年「THE EXPOSED#3.5」(ARTZONE／京都)「THE EXPOSED#4」(CASO／大阪)など。
http://www7a.biglobe.ne.jp/~mayumihosokura/

【メール】
info@cltvt.org